柴又帝釈天・帝釈堂彫刻ギャラリー

柴又といえば、フーテンの寅さん、帝釈天が目に浮かびます。帝釈天は日蓮宗の古刹で、寛永年間(1624~44)の創建された。。映画シリーズ『男はつらいよ』で一躍有名となった。彫刻の寺と知られ、帝釈堂の外側に刻まれた彫刻は、当山題十六世観明院日済上人の発願になるもので、篤信者鈴木源次郎の丹識協力を得て、大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月費やして完成したものである。現在では彫刻ギャラリーとして「十二支彫刻」「法華経説話彫刻」などが公開されている。十枚の胴羽目彫刻は仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものです。 東京都葛飾区柴又7-10-3  アクセス 京成電鉄柴又駅から徒歩5分
 
法華経説話彫刻を中心に胴の最上段には「十二支の国」その下に「天人国」「説話彫刻図」「千羽鶴図」階下には「花鳥図」最下段には「亀図」が彫刻されている。作者は複数の彫刻師によって刻まれたが、ことに、「千羽鶴図」「花鳥図」「亀図」等は、千葉県鴨川出身の名人高石仙蔵師の彫りに成るものである。

従来、木彫は、風雨塵埃にされされ、金網等があり鑑賞しにくかったので、この度、堂周りに、新たに廻廊をめぐらし、総ガラス張りの「彫刻ギャラリー」を完成したのである。願わくは参詣各位において充分に鑑賞されることを望むものである。

帝釈天題経寺大十八世  望 月 日 翔
 
 
帝釈堂の木彫について
帝釈堂の内外には、数多くの木彫がほどこされているが、特に帝釈堂内陣の外にある十枚の胴羽目彫刻は、仏教経典の中でも最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである。この法華経説話彫刻は、当山題十六世観明院日済上人の発願になるもので、篤信者鈴木源次郎の丹識協力を得て、大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月費やして完成したものである。因みに大正十一年、まず加藤虎之助師が「法師守護の国」を完成したが、師の発案によって残りの九枚を東京在住の名人彫刻師に以来することが決まり、大きな欅の彫刻材が各師のもとに運びこまれた。しかるに大正十二年、折からの関東大震災に遭って彫刻材を焼失したのである。そこで改めて欅の原材を全国に求め、昭和初年ようやく巨大な欅材を得て、本格的な木彫工事が始められたのである。。従って、得難い彫刻材と言い、木彫技術についても希有のもので文化的価値の極めて高いものである。


1、法華経 「塔供養図」 序品」 彫刻 金子光清 「今、日月燈明佛の眉間から光が放たれると、東方一萬八千の佛国土が照らし出されます。それから、佛国土では、さかんに塔供養が行われているのが見えます。このような光景が見られる事は、「法華経」の演説される前触れです。」


2、法華経 「三車火宅の図」 譬喩品第三」 彫刻 木嶋江運 三車とは、羊、鹿、牛がひく三種の車のことで、火宅とは燃える家のことです。わらわれ凡人は、火宅の中で遊びたわれる子供と同じで何の恐れも感じません。父親は、子供たちを救出するために三つの車を用意したのです。


3、法華経 「慈雨等潤の図」 薬草品第五 彫刻 石川信光 佛の慈悲深い教えは、あまねく地上を潤す慈雨と同じです。今、雷神と風神が現れて、雨をふらし、大地には緑があふれ、さまざまな花々が咲きほこります。天人たちも地上の楽園に舞いおりて来ました。


4、法華経 「法師修行の図」 法師品第十  彫刻 横谷光一 インドでは、法師たちは森の中や洞窟の中で独り静かに修行をしています。しかし、寅や狼の危険があり、心淋しく、修行は厳しいものです。その修行を励ますために、佛が立ち現れたり、象に乗った普賢ぼさつが姿を現すのです。


5、法華経 「多宝塔出現の図の図」 見宝塔品第十一  彫刻 石川銀次朗 「 法華経 」を信仰するところでは多宝塔(多宝如来の塔)が、地面から湧き出してきて人々の信仰をほめたたえます。人々は歓喜にふるえ、一心にその塔を礼拝します。人々の顔には、法悦のほほえみが浮かんでいます。


6、法華経 「千載給仕の図」 提婆達多品第十二  彫刻 加府藤正一 阿私仙(アシセン)という仙人が、「法華経」という尊い教えを持っていました。この仙人について私は千年の間、給仕のまことを捧げ、水を汲み、薪を拾い、果の実を採り、ある時には仙人の腰掛になりました。法華経を知りたいための修行でした。


7、法華経 「龍女成佛の図」 提婆達多品第十二  彫刻 山本一芳 「法華経」では、女性が成佛できる事を説示します。今、竜王の娘で、八才になる智慧にすぐれ弁舌さわやかなこの娘は、多くの教えを理解し不動の境地に達しました。波の上にあって龍女が宝珠を佛に捧げています。


8、法華経 「病即消滅の図」 薬王菩薩本事品第二十三   彫刻 今関光次 「 法華経 」は、全世界の人びとの病の良薬です。もしある人が病にかかり、この「法華経」を聞く幸運に恵まれたら、たちどころに病はなおり、不老不死の境地を得ることが出来るのです。


9、法華経 「常不軽菩薩受難の図」常不軽菩薩品第二十・ 「法華経功徳の図」薬王菩薩本事品第二十三    彫刻 小林直光 常不軽菩薩は「常に人を軽べつしない」という修行をしてきましたが、却って迫害を受けました。又「法華経」は、寒さに火を得たように、子のところに母親が来たように、渡りに舟を得たように、闇に灯りを得たように救いの道を示すのです。


10、法華経 「法師守護の図」 陀羅尼品第二十六   彫刻 加藤寅之助 「 法華経 」を受持(ジュジ)・読(ドク)・誦(ジュ)・解説(ゲセツ)・書写(ショシャ)することを、法師の五種の修行と言います。まず経をたもつことを誓い、読み、あるいは誦して、解き明かし、経文を書き写して法華経をひろめます。修行する法師を天人も阿修羅も協力して守護するです。




四季旅遊の館